ya103_01 2003.03.29 15:42:54 |
西穂山荘泊、1泊2日、単独 アプローチ:自家用車 【アプローチ】 【3/29】 川越IC(9:00)〜松本IC(12:00)〜新穂高温泉(13:00)〜 ロープウェイ乗り場(14:15〜14:45)〜西穂高口(14:55)〜 西穂山荘(15:42:54)〜夕食(18:09:20)〜 【3/30】 喫茶室掲示板(05:54:54)〜同左(05:55:09)〜朝食(06:07:14)〜 西穂高口(11:45〜12:00)→下乗り場(12:15〜12:20) 無料駐車場(13:00)〜松本IC(14:00)〜横川SA(15:30)〜上里SA(16:00)渋滞〜川越IC(17:10) 【山行行程】 【3/29】 西穂高口(2155.9M、14:55)〜西穂山荘(15:42:54) 【3/30】 【登り】 山荘前(07:03:11)〜独標(07:55:16)〜A(07:55:23)〜B(07:55:33)〜C(07:55:44)〜ピラミッドピーク(08:15:42)〜西穂高岳(08:54:09)〜A(08:54:26)〜B(08:54:38)〜C(08:54:50)〜D(08:54:57)〜E(08:55:30)〜F(08:58:36)〜H(08:58:46)〜I(08:58:55)〜J(08:59:10)〜K(09:01:16)〜 【下り】 K(09:01:16)〜ピラミッドピーク(09:32:50)〜独標(09:51:38)〜A(09:51:56)〜B(09:52:06)〜C(09:52:31)〜西穂山荘(10:25:59〜11:00:00?)〜西穂高口(11:45〜12:00)→下乗り場(12:15〜12:20) 【ガイドブック】 昭文社エアリアマップ「山と高原地図38 上高地・槍・穂高北アルプス」より 西穂高口→1:10→西穂山荘→1:30→西穂独標→1:30→西穂高岳山頂 山頂→1:00→独標→1:00→西穂山荘→0:50→西穂高口 登り・4:10、下り・2:50、合計・7:00 【山行記】 積雪期3度目の西穂高岳 何故、西穂高岳なのか? 行ってみてこの問いに一つの答えを見つける事が出来た。 冬山に漠然と憧れを抱き、経験のない事が気掛かりだった。 そんな2年前、2001年、21世紀を八ヶ岳の赤岳山頂で迎えた。 大晦日は、赤岳展望荘泊し振舞酒に酔いしれていた。 二日酔いの抜け切れぬママ吹雪の赤岳山頂に立った。 山荘泊時、プロガイドのツヴェートに出会う。 此が切っ掛けで彼の主催する「西穂高岳:雪上訓練・登頂ツアー」に参加した。 本格的な雪山デビューとなった。 3000M近い稜線に至る、急峻なナイフリッジを登り詰めるのは一種麻薬の様な感覚で身体が覚えているのだろう。 西穂から奥穂・槍と縦走した時も、直後は、その困難さに心身共に疲れ果て「二度と行きたくない」と思ったものだが、時の移ろいに連れて、「何時行けるかなぁ〜」と想いを馳せる自分が居るのである。 西穂の雪山山行もそんな想いがフト湧いてくるのである。 #関連する記事が東京新聞Webに出ています。 http://www.chunichi.ne.jp/gakujin/news/2003/03/0552639.html 山行予定もなく他の雑用も予定していない3月末の週末。 何処に行くともなく週間天気予報だけを毎日チェックした。 初めは、良くない予報であったが、段々と好天予想が現れる様になり、「何処かに行かなければ!」と急き立てられた。 候補は、幾つか脳裏をかすめた。 黒戸尾根からの甲斐駒。 新穂高温泉からの双六岳往復。 八方尾根からの唐松岳。 ・・・。 しかし、何れもテント泊が必須になり気が重い。 いよいよ金曜日の朝を迎え、昼休みに天気をチェックする。 思いの外、天気は良くなりそうだ。 地域的に見ると南より北側、東より西に近い場所が安定する様だ。 夜、「西穂でも行ってこようかな」と家族に告げる。 土曜日の朝、家族と共に朝食を済ませ、何時もと同じように振る舞いながら、この日勤務の家族を送り出す。 さて、準備に取りかかろう! 9時には自宅を出発し、新穂高温泉を目指す。高速をフルに活用し、途中のSAで昼食と翌日の昼食&行動食(チョコとのど飴のみ)&飲料を購入する。 何時も通りの無料駐車場に到着するが、一番上の駐車場は、雪で停められない。一つ手前も1/4は雪で埋まっていた。 準備に取りかかりロープウェイを目指す。 この週末までの営業で廃業となる「新穂高ロープウェイスキー場」に沢山のスキーヤーが訪れていた。 観光客も沢山訪れていて今までにない満員客の中、登山客は2人でロープウェイに乗り込んだ。 #関連記事は、東京新聞Webに出ています。 http://www.chunichi.ne.jp/gakujin/news/2003/03/3152904.html ロープウェイを降りて西穂山荘を目指す。 下山してきた若いカップルが遅い昼食を戸外で摂っていた。 上の様子を尋ねると朝の日の出が良かったとか。心が弾む。 1時間余りの小屋までの登りは、ユックリ行こうと思っていても足取りが速くなる。小屋に付いてから明日に備えてユックリしたい。 16時前、無事に山荘着。受付を済ませ部屋でくつろぐ。 この日は、都岳連の団体が40数名押し掛けていて、過去訪れた中で一番の賑わいだった。食堂も初めての「仙人の間」でとった。 都岳連の団体客は、若い人も多く参加していた。明日は、山頂・独標等は目指さず、上高地に降りていくそうだ。 大勢で山頂などを目指す場合は、相当な渋滞が出来そうで心配したが、聞いてホッとした。 早めに就寝し、翌日に備える事にした。 朝食も急がず、出発もユックリにした。 先攻するパーティが数組いるが、マイペースで行く事にする。 7:00いよいよ出発しよう。先ずは、独標(2,701M)を目指す。 独標までは、見晴らしの利く広い尾根を行く事になる。一面の雪の中を踏み跡に沿って歩を進める。 見晴らしが利く分、長く傾斜もきつく辛い登りとなるが、ユックリと進めば効率の良い登りで標高差300Mの独標に到着する。 独標までは、初めて訪れる初心者も難なく来られる。 この先からは、アップダウンを繰り返し、ナイフリッジを経て西穂山頂を目指す。いよいよ本番で緊張が走る。 独標からの下りは、慎重に。先の雪の付き具合もチェックが必要。 踏み跡が少し上高地側に寄っている様で雪庇が気になる様だ。 常に前方の雪の具合と踏み跡に注意しながら、決してその場での限られた情報だけでは、軽率な行動は避けるべきである。 ピラミッドピークの手前に少し急な出っ張りがあり毎年気を使う。 慎重に辿り、無事にピラミッドピークに到着する。 ピラミッドピークからもアップダウンとナイフリッジが続く。 山頂に続く長い登りの手前に休憩場の吹き溜まりがある。 最後の登りに備えて小休止するには最適な処だ。 さて、山頂までの長い、急な登りも慎重に歩を進める。 今年は、去年と一昨年とは時期が早いせいか、雪の量が多かった。 その為であろうが、稜線伝いに踏み跡が付けられていた。 少々戸惑いはあったが、踏み跡よりも多少新穂高寄りにルートをとりながら慎重に稜線を進んだ。 山頂直下のトラバース気味に登って行く所は、同じ様に右側の稜線沿いに踏み跡が付けられて、トラバースルート上には、一切踏み跡は記されていなかった。 慎重に踏み跡を辿りながら、漸く西穂高岳山頂2,908.6Mに到着。 見慣れた標識が出迎えてくれて、360度に拡がる展望は、労ってくれる。好天に恵まれ、最高の一時を満喫できる。 標識の後に槍ヶ岳が顔を出して祝福してくれた。 ジャンダルムも柔らかく迎えてくれている。吊り尾根を経て前穂も。 双六岳や黒部五郎岳、三俣蓮華岳も微笑んでいる。笠ヶ岳も。 さて、小休止の跡、名残惜しいが下山にかかろう。 下りは、登りより慎重に、焦らずに進める。 ピラミッドピーク、いやらしい出っ張り、独標への最後の登り。 何れも険しく慎重にやり過ごさなければ成らない。 独標に無事に帰り着き、西穂を振り返る。 相変わらずの険しい稜線を魅せている。 達成感が満たされて、自信が湧き、感謝の気持ちが膨らむ。 「来て良かった。・・・。頑張るぞ!」 丸山を経て西穂山荘を目指す。広く長い下りは、気持ちがよい。 西穂山荘に着くと独標までのピストンを終えた人達が休んでいた。 デポした荷物をザックに詰め直し、夕べ飲み残していた酒で祝杯を傾ける。 いつものビールじゃないので体中が熱くなる。 小休止もそこそこに、山荘に感謝しながらロープウェイを目指す。 |
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84 2002.04.13-14 49 2001.04.14-15 夏:64 2002.09.21-24 |
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【おまけ】 2006/01/05 再編集で初公開