64 2001.09.21-24 ★★ 槍・穂高連峰 大縦走 ★★
2001年9月21日(金)〜24日(月) 雨、快晴

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9月21日(金) 曇りのち雨
朝7時に自宅を出発し、新穂高温泉を目指す予定だったが、7時30分からの「ちゅらさん」終了後に出発する。
2週間前の浦和南山の会メイン山行では、台風15号の影響で奥穂までは登頂したものの、西穂への縦走は取りやめた。
「勇気ある撤退!」と、云うものである。
今回は、20日(木:深夜)新宿発高速バスで常念山脈縦走計画に参加予定であったが、予定を変更しリベンジ山行となった。
此により坪山先生から「謀反人」呼ばわりされる事になった。
主に、セッちゃんが詳細計画を立てた。私は、例の如く概略のみ把握し、楽観している。此が、大変な間違いであった。
約1時間遅れで出発したが、渋滞もトラブルもなく無事に新穂高温泉に到着。(12:45)
無料駐車場に車を停めて、ロープウェイ乗り場まで歩いてゆく。
新穂高ロープウェイは、4月積雪期に西穂登山で一度来ている。
13:15発のロープウェイで出発。13:40に山頂駅到着。
14:00山頂駅を出発し、いよいよリベンジ山行の開始となる。
14:50西穂山荘着。生憎の雨であったが、休憩無しで到着。
懐かしい西穂山荘で受付を済ませ、ユックリした。夕食後も翌朝早い為、早めに就寝とする。快適な山小屋泊であった。
9月22日(土) 雨後晴れ
4:00 予定通り起床し、朝食後準備する。
5:00 山荘を出発する。
昨日からの雨は、そう長くは続かない様で一安心。丸山当たりで雨はあがっていた。ガスは濃く残っていた。
6:10 独標(2,701M)。ガスは相変わらずであったが、お陰で虹が出て幻想的であった。又、ガスの切れ間に出る奥穂や前穂にカメラマン諸氏は、固唾を呑んで待ちかまえていた。
7:05 ピラミッドピーク。
8:06 西穂高岳(2,909M)。
9:50 間の岳(2,907M)。
10:40 天狗の頭(天狗岳 2,909M)。
11:35 天狗のコル。悪天候時、岳沢へのエスケープルートの分岐点。
13:38 ジャンダルム(3,163M)。
14:30 馬の背。
15:42 奥穂高岳(3,190M)。
16:35 穂高岳山荘。
この日、隣り合わせた中年親父2人が最悪だった。ほぼ満員状態の小屋で、12人部屋に12人入り何時までも現れない二人に、私たちを初め同室となった人達は、キャンセルしたのかと気を揉んでいた。
消灯も間近な20時過ぎ、酔っぱらった親父2人が他の人の迷惑も顧みず、我が物顔で床に就いた。
早速、鼾と寝言と寝返りやらで、隣の我々は大迷惑。
堪りかねて私は、もう少し気遣う事をお願いした。するとどうだ。
「山小屋では、家じゃないんだから。少しは我慢しろ!」
(ふざけるんじゃないぜ!)
ベロベロに酔った男を端の親父と変わってもらいやっと少しはマシになった。酔った親父は、変わる前に「表に出ろ!」等とほざいていて、私が「明日4時に起きる」と、云うと「その時、話を付けよう!」と、曰っていた。
9月23日(日) 快晴
昨夜の不快な出来事も、4時に起きてみても最悪な親父2人は、覚えていない様だった。全く、迷惑にも程があると云うものだ。
気を取り直して、朝食を済ませ準備に取りかかった。
予定に少し遅れ5:20に小屋を出発する。
5:40 涸沢岳(3,110M)。
7:35 北穂分岐点。
7:45 北穂高岳(3,106M)。
暫し、展望に酔いしれた後、北穂小屋のテラスで休憩する。
この小屋は「穂高を愛して20年」で詳しく語られている。読んで感動していて一度は、寄ってみたい小屋だった。
突然、救助用ヘリが現れ大キレット方面に消えて行き、又現れる。結局、4往復して2回ほど人を吊したまま飛んでいっていた。
帰宅後、新聞で58歳の女性が亡くなった事を知った。残念。
小屋を後にして、大キレットに向かうが、度々飛ぶ行く救助ヘリに、思いの外緊張させられる。
9:40 A沢のコル。
小休止していると飛騨泣き方面から下ってくる20人程の固まりから、突然「ラクーッ!」と叫び声が、発せられた。
見上げると約20〜30cmの石がゴロン、ゴロンと落ちてきていた。
その行方を確認しながら、ヒヤッとした。その団体が着く前にそそくさとコルを後にした。
途中の馬の背の様な処で、対向者を待っているとダンプさん事、高橋和之さんが若い男女を引き連れ4人でやってきた。先頭の男性に「ダンプさんでしょう?」と、云うと「そうです。『カモシカ・ネイチャースクール』なんですよ」と、教えてくれた。
目の前に来たダンプさんに握手を求めると快く応じて頂いた。
10:30? 長谷川ピーク。
12:00 獅子鼻直下の梯子。
12:18 南岳山荘。昼食(小屋の『ドンベェ』を戴く)
13:05 南岳(3,033M)。
14:28 中岳(3,084M)。
15:24 大喰岳(3,101M)。
16:15? 槍岳山荘。
やっとの思いで山荘着。槍を見ると長蛇の列。取り敢えず、宿泊の受付を行い、槍に向かった。
長蛇の列の最後尾。一つ目の梯子の真下に20人程待たされている。下りてくる人は少なく。登るに登れない状態の様だ。
後に居たセッちゃんが「ツヴェートさーん!お久し振りー!」と、叫んだ。ヘルメット姿の4人のパーティが槍から下りてきた。C&C.JAPANの北鎌パーティだ!そう言えばこの時期に計画され案内を受けていた。久し振りの再会にも親しげに接してくれた。
渋滞は、引けずヘッドランプを持参しなかった我々は、明るいうちに途中で下山した。
今夜の隣人は、良い人達だった。感謝。熟睡。
セッちゃんは、昨夜の睡眠不足と連日の緊張を強いられた上級レベルルートに、食欲を無くし早々に床に就いた。
思いがけず一人寂しい夕食となった。
9月24日(月・祝) 快晴
今日は、槍平へ下山し新穂高温泉までの楽な道のりの為、ユックリと小屋での朝食を戴く。
セッちゃんも熟睡出来、食欲が戻って一安心。
食後、人が空いたところで槍を目指す。
今日は、渋滞もなく快晴の中、大パノラマに酔いしれる事が出来た。
6:29 祠前で記念撮影。4日間を振り返り感無量となる。
下を見ると、ドンドン登ってくる。渋滞になりそうなので、名残惜しいところ早めに下山し、改めて山小屋に入り帰り支度をユックリ行った。
8:00? 山荘を出発。
11:00? 槍平小屋。昼食(ラーメン)
12:00? 穂高避難小屋。冷やソーメン。
15:00? 新穂高温泉バス乗り場。天ぷらそば+月見そば。
無料温泉で汗を流し、帰路に就く。
帰りの高速は、渋滞しており22:00に帰宅。

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