431 2013.08.10-11 ★★ 十石山・金山岩・硫黄岳・剣ヶ峰(乗鞍岳) ★★

【コース】
05/10(土) 白骨温泉・十石山登山口(07:40)→分岐標(07:50)→(07:50)→(07:50)→(07:50)→十石東尾根→十石峠避難小屋(11:10) 泊
05/11(日) 十石峠避難小屋(05:20)→十石山(05:25、2,524.8M)→展望台(06:20)→金山岩(06:45、2,532M)→乗鞍権現社(07:35)→硫黄岳(08:50、2,554M)→姫ヶ原分岐(09:05)→スカイライン合流(09:45)→肩の小屋分岐(10:20)→肩の小屋(11:10)→乗鞍岳・剣ヶ峰(11:40、3,026M)→肩の小屋(12:15-12:25)→位ヶ原山荘(13:30)→摩利支天BS下部(13:25)→鈴蘭・三本滝分岐(14:35)→橋(14:45)→三本滝分岐(14:55)→三本滝(15:00)→P(15:25)


計画して頂いた青空山岳会さんのHP山行記録も是非、ご覧ください。

過去の山行記録 日本百名山のページから
山名 標高 所在地 山行日 山行記 Dvd/Av
059 乗鞍岳 のりくらだけ 3,026 岐阜、長野 秋、春、 431382162 A

メモ:島島宿:せせらぎの湯ガスト梓川店で食事、セブンイレブンで買い物、車の故障。
梓川
SAへスマートETCで入場、甘楽PAで別れる。川越IC21:502,700円。

【山行記】
 今年は、天候が安定しないため、「何処に行くか?」で悩まされている。 また、昨今の異常な程の「山ブーム」で、人の少ない場所を探すのも一苦労だ。 そんな中、山仲間の青空山岳会さんから「十石山避難小屋」に一泊する周回山行に誘われて出掛けてきた。
 乗鞍自然保護センターと観光センターの大きな駐車場で6:30に待ち合わせした。 車2台を活用して1台を三本滝の駐車場に停めて残り1台で出発点の白骨温泉から十石東尾根に取り付いた。
メモ※シーズン真っ盛り、大きな乗鞍の駐車場は、満杯状態だった。
  ※多くのサイクリストが山頂を目指していた。
  ※白骨温泉も沿道に溢れた車が犇めきあっていた。
 登山口は、ロボット雨量計のある2台程駐車できるスペースの上部にひっそりとある。 よく見ないと見落としてしまいそうだ。
 樹林の中を緩やかに登っていく。 私の持参した昭文社「山と高原地図38乗鞍高原」2004年版では、十石山までしか登山道の印が無く、しかも破線で表示されていた。 地図上の注意書きには「地元有志が整備するが状況不安定で経験者向き」とある。 また十石峠の手前では「残雪時わかりにくい(迷い)」とあった。
 十石峠から北には十石尾根が安房山〜安房峠と延びている。南西には金山岩〜平湯温泉スキー場からの平湯尾根〜金山尾根と合流し、姫ヶ原〜硫黄岳〜土俵ヶ原と繋がっている。 私の地図は古く、十石山で途切れていた。
 青空山岳会さん持参の最新地図では、破線ではあったがルートが繋がっていた。
 古い地図の小冊子では以下の記述があった。
「白骨温泉から十石山」 上級 白骨温泉3:30→十石山2:40→白骨温泉
 このコースは近年、十石山を愛する地元有志の人たちが整備を行い、訪れる登山者も増えてきた。 しかし、あくまで山好きの有志が仕事の合間をねって手を入れしているにすぎないので、整備状態は不安定である。 風倒木もあれば、場合によっては深い笹藪
もある。 一般登山者が誰でもが安心して歩ける状態がつねに用意されているわけではないので、念のため。
 『大菩薩峠』の作者、中里介山の文学碑がある白骨からの林道を30分程歩き、左手の山道に取り付く。 ブナやカツラの広葉樹林帯を登り1時間ほどで、針葉樹林帯に入る。 秋口にはシラビソやツガなどの大木の根元に、ゴゼンタチバナが赤い実を付け、疲れを
いやしてくれる。 標高2000mくらいからハイマツを見かける。 この辺りからは、9月下旬に真紅に紅葉するウラジロナナカマドやシナノキンバイ、ウサギギクなどが楽しめる草木帯となるが、やがてハイマツ帯となり、山頂に到着する。
 十石山頂からは乗鞍岳の雄姿が素晴らしく、焼岳・霞沢岳・穂高連峰も目と鼻の先に見える。 山頂の小屋は、先述の地元有志がコース整備と同時に改築したもので、避難小屋として誰でも利用できるが、マナーは必ず守ること。 山頂から安房峠へのルートはヤブに埋もれている。 また、硫黄岳から土俵ヶ原へのルートはガレ場の崩壊がひどく危険で、いずれもお勧めできない。
(平田謙一執筆)
 この日、一番乗りで到着した我等は、手前の個室と奥の半個室を確保してくつろいだ。 外はガスに覆われて天望がないので小屋の中でユックリした。 古い「山と渓谷」が置いてあり読みふけった。 週刊誌もあり「秋篠宮文仁親王ご成婚」の記事があり、当時の紀子様の愛らしい写真を拝見できた。 タイムスリップした様だ。
 翌日の予定を確認しながら宴会に突入し早めに就寝した。
 2日目も生憎の天候で回復は見込めず下山も検討された。 しかし、「行けるところまで行ってみよう」と言うことで出発した。 小屋を出て霧と風の中で、直ぐに十石山に着いた。 小さな標識だけで背の高いハイマツで覆われた山頂は、天望には恵まれていない。
 いよいよヤブ漕ぎの開始となった。 ガレ場もあり緊張するトラバースもあった。
 金山岩を過ぎて広くなった場所で小休止すると、ガスが切れて天望が開けてきた。 乗鞍岳も見えて、ガスが取れそうな天気になりそうで「来て良かった!!」と一同喜んだ。
 ヤブ漕ぎも一段落し、金山尾根との合流点の祠で休憩した。 山桜の実がなっていた。 一つ取って青空さんに「食べて」と渡した。 パク付いて、直ぐに吐き出した。 他の実を取って食べてみた。 爽やかな酸っぱさに、ほんのりと甘みがあり、美味しかった。 セッちゃんと裕美さんにもあげて、「美味しい」と喜んでくれた。 もう一度、青空さんにもあげた。 今度は、「美味しい」と食べてくれた。
 ヤブ漕ぎが無くなったので雨具のズボンを履き替えた。 硫黄岳への登りは、しっかりした踏み跡で歩きやすい。 平湯温泉から登山者は、多いらしい。 もっぱら下山に使うらしい。 コマクサの群生するお花畑が散見され、楽しく辿ることが出来た。
 乗鞍スカイラインへ乗越すと途端に別世界、大勢の人集りだった。 行き交うバス・タクシーやサイクリスト、ハイカーで喧噪としている。
 畳平を右手に見ながら肩の小屋への分岐点で小休止し、剣ヶ峰への登頂を誘った。 「もう充分!!」という声もあったが、「この天気で登らないのは勿体ない」と、行くことにした。 肩の小屋で荷物をデポして出発。 大勢の登山者(観光客)で数珠繋ぎになった登山道を人を掻き分けながら登頂した。 山頂も大勢の人で溢れかえりユックリとはでき無かった。 小休止後、下山し、肩の小屋の荷物をもって下山した。
 天気が良くなりすぎて、陽差しで暑くなった。 肩の小屋から肩の小屋口まで降りて、少し車道を降りて登山道に入っていく。 水量が多く渡渉する様な感じで辿ったが、直ぐに少なくなった。 日影で小休止した。 車道を跨ぎながら登山道を降りていき、位ヶ原山荘に着いた。 小屋の前に水が出ていて補給した。 冷たくて美味しい水だった。
 摩利支天BSの下部から三本滝への登山道に入る。 車道と登山道とどちらが効率よいのか今回も結論できず、悩みの種になっている。
 最低鞍部に橋があり滝を見上げることが出来る。 風が通り休憩に最適だった。
 時間が早かったので奥の展望台まで足を伸ばすことにした。 行ってみると沢山の観光客で賑わっていたが、流石に立派な滝だった。
 いつものことで恐縮だが、計画してご一緒してくれ、我が儘な私に付き合ってくれたことを心から感謝します。
 青空山岳会さん、ありがとうございました。

【山行記録】
08/10(土) 曇り、処により強風
08/11(日) 曇り後晴れ

【補足】