ya99_01 2003.01.25 06:56:33 |
蓼科山は、雪山山行計画で比較的初心者にも挑戦可能な山として此まで取って置いた山であった。 日本雪山登山ルート集 中村成勝編(山と渓谷社)や、アルペンガイド(16)八ガ岳・北八ガ岳(〃)及び、山と高原地図 八ヶ岳・蓼科・美ヶ原(昭文社)によると、無積雪期で4.5Hの行程に楽観して出掛けた。 勿論インターネットでも調べて入山者の多い事も把握済み。 前日夜に自宅を出発し、中央自動車道を八ヶ岳PAを目指す。途中の双葉SAで凍結防止剤混入の寒冷地用軽油を補充し先を急ぐ。 八ヶ岳PAでは、スキー客を中心とする車が大半で、駐車場の半分位は埋まる賑わいだった。 此処は、標高も高く北に八ヶ岳連峰、南に甲斐駒ヶ岳〜早川尾根、南アルプスに挟まれた景勝地。 車のエンジンを止めて寝袋に入るが寒さは半端ではない。 6:00 起床し、テルモスのお湯を沸かし直して朝食を摂る。 食後、PAから見える八ヶ岳や南アルプスは、朝陽を浴びて赤く色づいていた。 此処のPAは、此が有るので寒くても外せない場所である。 予定より少々遅くなったが、登り口の女ノ神茶屋に向け 出発する。諏訪南ICからは、スキー客で渋滞していた。 |
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ya99_05 2003.01.25 06:58:09 ↑(450×600) |
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ya99_06 2003.01.25 09:19:10 |
漸く女ノ神茶屋前の駐車場に到着。既に4台の車が駐車。 雪に埋もれた駐車場は、半分程しか使用できず、皆縦列駐車していた。駐車場内でUターン出来ず、バックで入る。 さぁ、いよいよ出発である。 9:15 登山口からは1M以上積もった雪の中にしっかりした踏み跡が付いていた。此で予定通りの時間で行ける。 なだらかな樹林帯を30分程行くと急な斜面が現れる。 暫く息を切らせて登っていくと前の組に追いついてしまった。 3組程団子状態になっていた。夫婦とおぼしき一組。単独で来ているらしいおじさん。少し上に3人組が見えた。 3人組の上部にも踏み跡は付いていて、安心した。 先頭の3人組は、わかんを着けて登っていてリードしていた。 山中泊を思わせる重装備にリードするリズムも遅れがちであった。 休憩後、再び追いついて3組の集団を追い越していった。 急な傾斜を乗り越すと急に展望が開けた。 この展望所に休憩している集団があった。全て単独行の様子であった。 休憩している脇を更に進もうとすると一人が、「此処で終わりだよ」と声を掛けてきた。 他の一人が「朝からのラッセルでもう限界だ!」と云った。 耳を疑いながら進むと踏み跡が無くなっていた。 意を決して先頭に立ちラッセル開始。そんな私達に先程のご夫婦が続いてきた。程なく疲れ果てた我らは、暫しの休憩を摂る事にした。先のご夫婦がラッセル交代。 休憩していると、次々に他パーティの面々が先を急いだ。 疲れ切った我々も「行ける処まで行ってみよう。時間が来たらタイムリミットで諦めよう!」と、腹を満たして再出発。 樹林帯の中を蛇行しながら無駄のない急登になっていた。 程なく先頭集団に追いつこうとする処で、「朝からラッセル」のおじさんに見送られた。「時間切れだ。俺は諦める!」と。 喉まで(もう少し頑張ろう!)と出掛かったが出せなかった。 「此処で終わり」のおじさんは、我々が追い越す時に「大変だよね」「無理かなぁ〜」と云いながら、殆ど最後尾から伺っていた。ラッセルには参加しない様だ。 直に先頭集団に再び合流。今度も3人組の山中泊パーティがリードしていた。よく見ると3人中一人だけが頑張っていた。 若いお兄さんであった。一際でかいザックは心強い。 その後にご夫婦。後は、皆遅れ気味に後方にいた。 リードのお兄さんが小休止する間、ラッセルを交代した。 ご夫婦も交代してくれた。我々と併せて3組で交代しながら時間を忘れてラッセルした。 お兄さん曰く「何処かの山岳部みたいですね!」 ご夫婦は、何度かこの時期に来ている由。3人組も毎年この時期山中泊で来ているそうな。 そんな二組に助けられる様に一緒にラッセルし、何とか樹林帯を抜ける事が出来た。 この時、ご夫婦が先頭で頂上直下の岩場でアイゼンを着け始めた。我々も時間が気にはなったが、ご夫婦も我々同様にピストンで下山する筈と思い遅れない様に付いていった(やたらとザックが小さく身軽であった)。 後には、山中泊予定の3人組もアイゼンを着けて付いてくる。 頂上までの斜面は、一面雪に覆われているが、元々岩場であり、油断していると突然深く踏み抜いてしまう。 岩が薄く見える場所や、先人の辿った踏み跡を探して慎重に進む。しかし場所により強風で踏み跡も不明となる。 タイムリミットを大幅に超えて漸く到着。 強風は相変わらずで、記念撮影を済ませて殆どとんぼ返り。 手慣れたご夫婦は、強風の中暫しご休憩のご様子。 遅れてきた3人組もリーダーらしきおじさんを始め疲れてしゃがみ込んでいた。 余裕のない儘に下山を開始。樹林帯までは強風で辛い。 樹林帯に入り、程なく風を受けず、陽当たりの良い尾根で下りを感謝した。 ホントにラッセルは、辛い。疲れる。時間が掛かる。 夕暮れの17時迄には、下山しなければ成らないギリギリの時刻。追われる様に逃げて降りていった。
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ya99_07 2003.01.25 09:19:30 |
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ya99_16 2003.01.25 16:47:03 |
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ya99_17 2003.01.25 16:47:51 |
17時前、何とか明るい内に駐車場に到着。道路から 見える八ヶ岳・赤岳〜横岳は、夕暮れに赤く染まっていた。 |