40 2000.11.23 ★★ 雲取山 2,017.1M ★★
2000年11月23日(木)


「浦和南山の会」会員各位
西さん夫@川越市在住です。

前略 先の11月山行き&例会ではお世話になりました。
厚くお礼申し上げます。
今回も車で参加しました。
二人の内私、西さん夫は、飲酒しませんでした。
(偉いでしょ!)
(でも、ジャンケンで負けたからですが・・・)
当日の決定事項については、潔さん等からの発信をお待ちください。
端にいた私は、全てを把握しておりません。

さて、例会参加時に、翌日に、朝早い用事がある。と言いました。
その為、概ね22時には、席を立つと申し出ておりました。
しかし、やっぱり23時過ぎに、お別れするのがやっとでした。
「何故に、翌日、朝早いのか?」との問いに。
「訓練を兼ねて雲取山に行きます。」
「ルートは、鴨沢から山頂を目指します。」
「下りは、三条の湯からお祭りに下りて、鴨沢に戻る。」
「総時間10.5時間の行程!」と、お伝えしました。
文ちゃんから、ご忠告いただきました。
「無謀だ!せめて、三条の湯あたりで宿を取りなさい。」
「余裕を持って行くのが良い」と、とても心配そうでした。
そんな事も有ったので、取りあえず結果報告をさせて頂きます。

【報告書】
結果は、無事に帰還!

詳細は、朝7時過ぎに鴨沢の駐車場に到着し、準備をして直ぐ出発。
途中の「堂所」には、9時前に着いた。此処で、小休止する。
「計画通りに行けば11時には山頂に行けるだろう」と、先を急いだ。
此処で小休止している時に、後から来た二人連れに声を掛けた。
「お祭りからの林道は、工事で奥まで入れない。」
「みんな、鴨沢に回り込んでいる。」と、教えてくれた。
と、言うことは三条の湯からお祭り・鴨沢と行く予定の我々は?
「運が良ければ」ヒッチハイクで時間短縮を目論む我々は?
タップリ2.5時間はある道のりを、歩かざるを得ない?
そんなことを、知らされた。
(ムムム。これは行程を変更しなければならない!)

が、取りあえず、山頂までを急ぐことにして、歩を進めた。
途中に「七ツ石山小屋・七ツ石山」を指す分岐標が現れた。
巻き道を選ぶか検討したが、七ツ石山を目指すことにする。
計画書通りに選択する。

これが、ガイドブックのいい加減なところと後で判った。
西さん夫は、何冊かのガイドブックを持ち歩いていた。
西さん夫は、計画書は自分で作ると言いながら、遂に作らなかった。
手元の計画書は、ひょんな事から西さん妻が作成してくれた。
家に残ったのは「日本百名山」(上下巻有り、山と渓谷社刊)だった。
西さん妻は、この本を元に作成した。
ガイドブック通りに計画書を作成。
西さん夫は、何の疑いも持たず、検証すらせず、リードしたのだ。

ガイドブックは、堂所〜七ツ石山が50分としている。
ところが、50分経っても着かない。
「おかしい!」とは、思いつつも引き返すわけにもいかない。
とにかく、七ツ石山山頂を目指す。
結局、70分程掛かった。

七ツ石山には団体の高年パーティが群れていた。
少し早めの昼食に山の話と一緒に賑わっていた。
天気は最高の日和でポカポカしている。
展望は申し分なく、富士山、南アルプスの北岳と見えた。
寿さんも「オオッ」と声を上げて驚いていた。
「川越の家からも見えるが、此処からの方が綺麗だ!」
軽く食事をしたりして小休止する。

小休止の後、気を取り直して雲取山を目指した。
途中のブナ坂分岐で、「堂所の二人」が先に行く姿を発見した。
「あの二人に追い越される筈は無い。」と、思いつつ先を急ぐ。
(ブナ坂分岐、10;33:08)
石尾根伝いに登るのは辛いと考えた。
巻き道のある箇所は、それを利用した。
小雲取山を迂回する巻き道あたりで「堂所の二人」をGET!
追い越す。
しかし、同伴の寿さんが、足の異常を訴えた。
どうやら左の太股付け根と左膝に無理が掛かったようだ。
膝にテーピングを施し、応急手当を行う。
先の「堂所の二人」に、再び、リードを許す。
これ以後、「堂所の二人」を追い越すことは出来なかった。

此処で、「無理にお祭りには行かない!鴨沢に下りる」と決めた。
そして、とにかく、雲取山山頂を目指す。
何とか、山頂に着いたのが12時ギリギリ。
「お疲れさま!おめでとう!」と、声を交わして恒例の握手。
標識の前でお決まりの写真撮影を試みる。
すると、一瞬早く登頂を果たしていた「堂所の二人」が寄ってきた。
「取ってあげますよ!」と言ってくれて撮影。
七ツ石山もそうであったが、此処、雲取山山頂からの眺めも素晴らしい。
富士山を始め周囲の山々の展望は、素晴らしい。
周りの人が「あれが八ヶ岳かしら」と、言っている。
「見えるかしら?」と、思いつつご飯を食べる。美味い!
所々、すそ野から沸き上がるガスに阻まれた。
しかし、直ぐに切れ、大展望できる。

検証:
@七ツ石山〜雲取山の1時間20分は、ブナ坂〜と思われる。
A堂所〜七ツ石山の50分も巻き道のブナ坂迄と思われる。
B全てのコースタイムは、巻き道使用での時間ではないか。


大休止の後、新しくなった「雲取山荘」を一目見るため、急斜面を下りた。
やっと、綺麗になった山荘で、待望のビールにありつけた。
「乾杯!」

山荘から鴨沢へは、石尾根方向に東巻き道が有る。
山荘からは、一端、戻って、登り返す。
山頂から下ってきた急傾斜を、少し登り返した所から入り込む。
殆ど利用者が無い様子だ。
荒れてはいないが鬱蒼としている。
やっとの思いで石尾根に辿り着いた。
日当たりの良い石尾根伝いに下ってゆく。

ブナ坂が14:30:40、堂所が15:20:08。
膝を痛めた寿さんと一緒とはいえ、登りで50分は少々きつい感がある。
何はともあれ駐車場に着いたのが16:56:31。
ヘッドライトのお世話にならずに済み、無事に帰還できた。

西さん妻の達成感に満ちあふれた顔をご覧有れ。
それ程にハードであった。「寿さんご免なさい。」

帰りの車の中で、膝を痛めた寿さんに告白した。
「今日の山行は、キリマンジャロのための訓練山行です。」
「事前に言って無くて申し訳ない」
「早く膝を治して、又一緒に行きましょう!」
と、お互いに労いの言葉を掛け合った。

寿さんも穂高・剱を目指している一人なのです。


(報告を終えて)
ついつい、長い文章になってしまい恐縮です。
内容は、言い尽くせない部分が残っています。
より詳細は、後日、HPにUPしたいと思います。
乱筆乱文をご容赦ください。
それでは、これで報告を終わります。
取り急ぎ、ご報告まで。                草々

(と、言っておきながら、そのままUPしてしまいました)トホホ